開議午後2時00分
○議長(横田久俊)これより、本日の会議を開きます。
本日の会議録署名議員に、面野大輔議員、小貫元議員を御指名いたします。
日程第1「議案第9号の訂正」を議題といたします。
市長から議案の訂正理由について説明を求めます。
(「議長」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)市長。
(森井秀明市長登壇)
○市長(森井秀明)今定例会の会期延長に伴い、さきに提案いたしました議案第9号小樽市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例案のうち、附則中「平成28年7月1日」を「平成28年8月1日」に訂正をさせていただきたく、なにとぞ御承認賜りますようお願いを申し上げます。
○議長(横田久俊)お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案の訂正については、これを承認することに、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)御異議なしと認め、さように決しました。
日程第2「議案第1号ないし議案第3号、議案第5号ないし議案第17号、議案第19号及び議案第20号並びに請願及び陳情並びに調査」を一括議題といたします。
これより、順次、委員長の報告を求めます。
まず、予算特別委員長の報告を求めます。
(「議長、20番」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)20番、小貫元議員。
(20番小貫元議員登壇)(拍手)
○20番(小貫元議員)予算特別委員会の報告をいたします。
当委員会における質疑・質問の概要は、次のとおりであります。
個人番号カード交付事業費については、マイナンバーカードの受付、作成等の事務を委任している地方公共団体情報システム機構(J-LIS)への交付金である。
この交付金の財源は全額国庫補助金であり、また、マイナンバー制度は国の事業として、関連費用は国が全額負担するのだから、わざわざ市を通すことなく、国が直接J-LISに支払えばいいと思うが、市は、どのように考えているのか。
また、J-LISは運用前からトラブルが続いており、システムの安全性には疑問があるなど、マイナンバー制度にはさまざまな問題が多くあると思われることから、市は、直ちにマイナンバー制度の利用を中止するとともに、国に対し制度の廃止を求めるべきと思うがどうか。
不登校児童・生徒の支援のために支援員1名を新たに配置する不登校児童生徒支援事業費については、文部科学省が実施するモデル事業であり、家庭訪問等を通じて学習支援や教育相談を行う訪問型の支援を実施する予定とのことだが、従来から設置されている適応指導教室における指導や支援と比較し、どのような効果が期待されているのか。また、支援方法の違いによる注意点や配慮すべき点にはどのようなものがあるのか。
一方、本事業はモデル事業であることから、一定期間で終了してしまうが、児童・生徒が支援途中で放り出されることのないよう、今後の継続性に配慮しながら事業を進めてほしいと思うがどうか。
市は、歴史的建造物や産業遺産などを観光資源としてより深く活用するための方策について調査・検討するため、歴史的資源の観光資源化事業費を今定例会の補正予算に計上している。
確かに、本市には、国内でナンバーワン・オンリーワンになり得る隠れた歴史的建造物や文化があると思うが、それに加え、本市にゆかりのある「人」の魅力をクローズアップしたイベントなどを開催し、観光資源化することも、観光客誘致につながる一つの方策になるものと考える。
中でも、本市出身者であるナンシー梅木氏は、日本人唯一のアカデミー助演女優賞受賞者であり、ジャズ歌手としても活躍したにもかかわらず、これまで、市として何ら焦点を当ててこなかったが、改めて日本人としても唯一無二の活躍ぶりに光を当て、ナンシー氏の名前を冠した映画祭やジャズコンテストを開催するなどして、本市観光の大きな要素とするべく検討してほしいと思うがどうか。
今定例会に上程されている議案第6号ふるさと応援基金条例案については、ふるさと応援寄附金を管理、運用することを目的として基金を設置するものであり、この基金は「市長が別に定める事業」のために処分できるとある。
「市長が別に定める事業」については、4月に既に制定されているふるさと納税事務取扱要綱に定めがあるものの、要綱は市長決裁だけで変更でき、議決を要さないことに鑑みると、この基金の設置は、市長にとって使途の定めのない都合のいい財源を手に入れることに等しいと思うがどうか。
国立社会保障・人口問題研究所によれば、本市人口は2040年に約7万4,000人まで落ち込むと推計されているが、森井市長は、小樽はすばらしいまちであり、悲観することはないとして、人口減少を想定したビジョンは持ち得ていないという。
確かに市長として市民に明るい未来を提示することは大切なことだが、近年、本市における年間出生数が650人程度という事実に鑑みれば、将来人口の減少は避けられない状況にある。
市の未来像は、市長の思い描くビジョンに沿ってつくられていく以上、森井市長が現状から想定される未来に向き合わないままでは、小樽の将来像が見通せないことにもなりかねないことから、市長には、リスクヘッジを含めたまちの将来像をしっかりと描いておいてほしいと思うがどうか。
森井市長就任後から前定例会に至るまで、当初予定された会期どおりに定例会が閉会したことは一度もなく、市長は、その責任の一端が自身にもあるという認識は持っているものの、今定例会でも空転が続いた中にあっては、市長が真摯に議会に向き合い、誠実な答弁をしているとは感じられない。
今後、議会を円滑に運営していくには、市長と議会の双方が信頼関係を醸成することが不可欠であり、そのためには市長が真摯に議会と向き合う必要があるが、森井市長にはその覚悟はあるのか。
また、市長は、みずからの発言に誤りがあった場合、発言を訂正するだけで、謝罪することをしない。この間も、謝罪さえあれば空転しなかったケースもあったことに鑑みれば、森井市長には、いま一度、真摯という言葉の意味、誠実に向き合うという言葉の意味を自問して、今後の議会に臨んでほしいと思うがどうか。
森井市長が私的な法要に出席するため公用車を使用したことについて、市は「市民の理解を得ている」というが、何をもって市民の理解を得たといっているのか。
また、市は、公務と公務の間に私用が入っていたため、公務遂行上、私用にも公用車で行く必要があったとし、この程度の利用であれば、社会通念上、許容の範囲であると説明している。
しかし、市の説明の根拠は、首長が政治的な集会に参加した際の判例であり、今回の私的な法要への出席とは全く異なる事例である。市は、そのような全く関係のない判例を根拠に、市長公用車の私的利用を正当化できると考えているのか。
市長公用車の私的利用について森井市長は、平成28年5月15日の法要については私用と認めたが、あくまで公務遂行のために公務と公務の間に公用車で立ち寄らざるを得なかったものであり、社会通念上認められるものだと認識しているという。
しかし、「立ち寄る」とは、道すがらにある場所に寄ることであり、小樽公園内で行われた二つの公務の間に、公園からはるかに離れた高島の寺院にわざわざ公用車で行ったことは、立ち寄りの概念をゆがめた言い逃れであり、到底、市民から理解されるものではないと思うがどうか。
公用車は、税金で運行されている以上、利用に関する規定の有無にかかわらず、市長であっても個人的な理由で使用することは認められない。市長には、そのような倫理観を持ち合わせた上で、公用車の利用を考えてほしいと思うがどうか。
森井市長の公用車利用については、自身が私用と認めた法要による2件以外は公務であるというが、森井ひであき後援会幹部が運営するパークゴルフ場への公務のついでの行政視察など、私的利用と疑われかねない利用実績が幾つもあるほか、計画性がなく、思いつきで行動しているのではないかと思われる利用も散見される。
公用車の人件費や燃料費などは、市民の税金から捻出されているのだから、市長は、公務であるとする以上、公用車の効率的な運用を心がけ、計画性を持った行動に努めなければならないと思うがどうか。
また、公人として、市民に公用車を私的利用していると疑われることはあってはならない。そのためにも、公用車使用についての基準を設けるべきであると思うがどうか。
6月22日の本会議で森井市長に対する7本の動議が可決された際、森井市長は、それらの動議一本一本に真摯に答えないばかりか、7本全てが可決された後、客観的根拠のないいいかげんな思い込みで、公党をやゆするがごとき発言まで行った。
当委員会において、市長は、それらの発言はみずからの主観的な思いであり、勉強不足であったと認めたものの、公の場で自分勝手な観念論を振りかざして発言し、公党を侮辱するなどということは到底許されるものではないと思うがどうか。
森井市長は、人事異動について、よりよい職員配置となるような人事異動を行っており、短期間の在任で異動した職員も新しい職場で生き生きと働いているという。
しかしながら、森井市長の言うよりよい職員配置についての具体の説明はなされておらず、また、職員が生き生きと働いていることについても、客観的な根拠が示されないばかりか、答弁のたびにその内容が変質していく始末である。
このことは、森井市長の答弁が具体の例示もなく、客観的な根拠に欠けていることを示しており、説明責任を果たしているとは言えないと考えるがどうか。
小・中学校の開錠時間については、各学校によって異なっており、10分間しか開錠していない学校もあれば、部活動の朝練習などのために特に時間を定めていない学校もあると聞く。児童・生徒それぞれの事情により登校時刻に差があることは当然であるが、部活動などがなくても早い時刻に登校する児童・生徒はいるため、彼らへの配慮として全校で30分程度の開錠時間を確保するべきと思うがどうか。
また、雨や吹雪など、特に天候の悪い日に、早くに登校した児童・生徒が開錠までの間、外で長時間待たされたという話を聞く。
しかし、それでは風邪を引くなど、健康被害につながりかねないことから、市教委においては、天候などに応じて定刻より早く開錠するなど、臨機応変な対応を行うよう、児童・生徒が安心して登校できるよう、各学校に対し指導してほしいと思うがどうか。
新聞報道によると、森井市長は、小樽港にクルーズ客船の寄港を増加させる取組を行ってから、港湾整備に投資する価値があるかどうかを判断し、また、小樽港の使いやすさを船会社に認識してもらうことが投資する前に必要であるとコメントしているが、今定例会の代表質問において、市長は、報道とは異なり、国にはハード整備だけをお願いするのではなく、市としては利用が図られるように努力することが重要であるということが真意であると答弁している。
報道による市長発言について、北海道開発局に説明を行ったとのことだが、開発局には、答弁のとおり、市長の真意は伝わったのかどうか。
また、小樽港は、第3号ふ頭にクルーズ客船岸壁や旅客船ターミナルを整備することとし、国から、外航クルーズの日本海側拠点港に選定されており、さらに海上輸送網の拠点として重要港湾に指定されている。
市長の港湾整備に対する真意が国へ伝わらなければ、選定の取消しや指定の格下げが行われないか心配であるが、市長にとってこの心配は杞憂と言えるのか。
おたるドリームビーチ海水浴場の開設について、おたるドリームビーチ海水浴場対策協議会では、誰もが快適に安全・安心して利用できる海水浴場とすることを目的としたルールを定め、7月9日のオープンに向け、その準備を進めているという。
しかし、このルールでは、海の家の営業終了時刻は19時であり、海水浴場と駐車場の終了時刻である17時からの2時間は、駐車場の管理方法について定めがないことから、その時間帯は駐車場へ自由に出入りできる状況となり、適正な管理がなされない懸念がある。
ドリームビーチが昨年の閉鎖から再出発するに当たり、このような懸念を抱かれることなく開設できるよう、市には、ドリームビーチ協同組合と早急に調整を行い、万全の準備を整えてほしいと思うがどうか。
手宮保育所は、市立保育所では唯一耐震化されておらず、市は、子供の安心・安全を図る上で耐震化の必要性は認識しているものの、施設整備の方向性について計画が定まっていないことを理由に、平成28年度予算に耐震診断に必要な費用を計上しなかったという。
しかし、手宮保育所は今後も入所需要があり、地域からも必要とされている保育所であること、また、市長公約に安心・安全なまちづくりを掲げていることに鑑みれば、今後の施設整備の計画についての考え方を早急にまとめ、手宮保育所の耐震化に向けた予算づけを優先的に進めるべきと思うがどうか。
本市においては、介護保険施設等への入所を希望する高齢者が増加しており、特に特別養護老人ホームへの入所を希望しながらもあきがなく、待機者となっている方が多いと聞く。
これは、核家族化の進行により、家族介護が困難な世帯が増加したことで、施設への入所を希望しているものと思われるが、市としては、高齢者とその家族の生活を守るために、どのような支援を検討しているのか。
今後、高齢化がますます進展する中で、高齢者やその家族を支援していくには財政的な負担が大きくなっていくことは明らかであり、本市のみでの対応には限界があることから、市は、国に財政的な支援を強く求めていくべきと思うがどうか。
排雪作業について、市は、業者と協議した上で、除雪対策本部が排雪を行う路線を決定してきたというが、昨年度は、排雪路線でありながら一度も排雪が行われなかった路線が357か所もあり、結果として、市民からの苦情件数は近年の少雪だった年の2倍近くになったという。また、業者からも、現行の排雪を実施するまでのプロセスに対する不満もあったと聞くが、市は、これらを踏まえた上でも、今年度以降も昨年度同様のプロセスでよいと考えているのか。
また、業者と協議の上で判断しているというが、その業者からは不満の意見が上がっていることから、市の判断と業者の判断には、ずれが生じていると思われる。
地域に密着した除排雪を実際に行っているのは業者であることに鑑みれば、判断に際し、現場の声である業者の意見を最重要視すべきと思うがどうか。
内閣府の公共サービス改革推進室が発行する「地方公共団体の適正な請負(委託)事業推進のための手引き」では、請負契約が労働者派遣法に抵触する場合があるとし、例えば、請負業務における作業の内容や順序、方法を口頭、文書を問わず指示した場合には偽装請負と判断されるとして地方公共団体への注意を促している。
本市における排雪作業のプロセスをこの手引に照らしてみると、除雪対策本部が現場で作成された協議書を基に排雪の指示や中止を行っていたということは、内閣府が指摘する偽装請負に当たる疑義があることから、市は、除排雪業務の契約について、一度立ちどまって精査を行った上で、改めて法に適合するよう見直すべきと思うがどうか。
昨年度の除雪作業の業務委託においては、入札要件の一つであるJVの構成員数を突如2社以上から4社以上に変更したことで、2度の入札不調となり、業者を大きく混乱させ、市民にも大きな不安を与える結果となった。
もし、今年度も制度の変更を検討しているというのであれば、昨年度のような混乱を招かないために、市には、余裕のあるスケジュールを組み、丁寧な説明と周知に努めてほしいと思うがどうか。
また、入札までの期間がないことを理由とし、議会において議論する時間を十分に確保できないことのないよう、早くに制度設計を示してほしいと思うがどうか。
昨年から問題となっている貸出ダンプ制度の変更については、配車方法を見直すのであれば、市の独断で決めることがあってはならず、登録された四つのダンプ組合との合意がしっかりとなされた上で変更するべきであると考える。
したがって、業者との協議をしっかりと行い、ダンプ組合の合意がされた上で変更の手続を進めてほしいと思うがどうか。
また、制度変更の際には、議会への説明を怠ることがないよう、変更の方針が固まり次第、報告をしてほしいと思うがどうか。
市内の公共交通であるバス路線については、民間事業者である北海道中央バスにその大半を担っていただいているが、近年、市内路線バスに係る営業収支は、人口減少に伴う利用客の減少により赤字になっていると聞く。
そのような中、中央バスには、長年、本市の公共交通を担ってきたという責任感の下、路線を縮小することなく維持していただいているが、民間事業者である以上、公共性の高い事業とはいえ、いつまでも赤字のまま続けるわけにもいかないことから、現在、中央バスからは、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づく国の支援策を活用すべく、その支援の前提条件である協議会の設置について、市に要望が出されているという。
市としても、市民のために公共交通網を維持していく責任があり、中央バスに任せきりにすることなく、国の事業を積極的に活用して支援すべきなのだから、協議会設置については前向きに検討していくべきと思うがどうか。などであります。
付託案件の結果は、次のとおりであります。
まず、議案第1号、議案第5号、議案第6号につきましては、採決の結果、賛成多数により、いずれも可決と決定いたしました。
次に、その他の各議案につきましては、いずれも可決と、全会一致により決定いたしました。
以上をもって、報告を終わります。(拍手)
○議長(横田久俊)これより、一括討論に入ります。
(「議長、21番」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)21番、川畑正美議員。
(21番川畑正美議員登壇)(拍手)
○21番(川畑正美議員)日本共産党を代表して、委員長報告に反対し、議案第1号平成28年度小樽市一般会計補正予算、議案第5号小樽市山林基金条例の一部を改正する条例案及び議案第6号小樽市ふるさと応援基金条例案の否決を主張して討論を行います。
議案第1号平成28年度小樽市一般会計補正予算では、北海道横断自動車道建設用地の売却、同自動車道建設用地の立木の売却による売払い収入、ふるさと応援基金積立金、個人番号カード交付事業費に反対であり、一般会計補正予算を否決します。
また、平成28年度補正予算に関連する議案第5号小樽市山林基金条例の一部を改正する条例案、議案第6号小樽市ふるさと応援基金条例案を否決します。
もともと我が党は、高速道路である北海道横断自動車道建設について反対してきました。
国道5号は通勤、通学、通院をはじめとする交通機関が利用する重要な生活道路であり、北海道横断自動車道で代替することなく、国道を整備拡張すべきであると主張しています。
小樽駅周辺の中心市街地から塩谷トンネルの手前まで、片側2車線に拡幅されていますが、その先については拡幅する計画はなく、新トンネルについても片側1車線の計画です。
我が党は、小樽・余市間国道新設改修期成会の都度、高速道路の新設ではなく、生活道路である国道5号の拡張整備を求めています。北海道横断自動車道路について説明に来られた小樽開発建設部の担当者は、国道の拡張については、高規格道路の完成後の国道の交通量を見て改めて検討したいという姿勢に終始しています。
したがって、補正予算案の北海道横断自動車道建設に伴う土地及び立木売払い収入と、それに関連する議案第5号小樽市山林基金条例の一部改正案に反対します。
補正予算のふるさと応援基金積立金と、それに関連する議案第6号小樽市ふるさと応援基金条例案についてです。
そもそも、4月に要綱が施行されてから後追いでお金をどうするかというのは、順序が逆であります。
また、ほかの基金については、条例は使用目的が定められておりますが、本条例案は、市長が別に定める事業というだけで、目的に縛られることなく、市長が別に定める事業というだけで基金を処分できるものであり、議決の必要がないものとなっていることから反対です。
個人番号カード交付事業補助金についてです。
地方公共団体情報システム機構は、マイナンバー制度運営の核心部分を担っている機構ですが、運用前からトラブルがあるなど、安全性について疑問があります。今年1月から運用が開始されていますけれども、地方公共団体情報システム機構の欠陥サーバのためにシステムダウンが起こり、本市においても2月に7回、3月に2回、合計70件のカードの発行が滞りました。
数々のトラブルを起こし、問題の多いナンバー制度の利用は、直ちに中止すべきです。国庫補助金で全額賄うものとはいえ、個人情報漏えいの危険性を持つものであり、我が党は否決するものです。
以上、各会派議員の皆さんの賛同を求め、討論といたします。(拍手)
○議長(横田久俊)討論を終結し、これより順次、採決いたします。
まず、議案第1号、議案第5号及び議案第6号について、一括採決いたします。
委員会報告どおり決定することに、賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(横田久俊)起立多数。
よって、さように決しました。
次に、ただいま決定いたしました以外の議案について、一括採決いたします。
委員長報告どおり決定することに、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)御異議なしと認め、さように決しました。
次に、総務常任委員長の報告を求めます。
(「議長、23番」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)23番、山田雅敏議員。
(23番山田雅敏議員登壇)(拍手)
○23番(山田雅敏議員)総務常任委員会の報告をいたします。
当委員会における質疑・質問の概要は、次のとおりであります。
議案第7号「小樽市税条例等の一部を改正する条例案」については、「地方税法等の一部を改正する法律」「学校教育法等の一部を改正する法律」及び「電気事業法等の一部を改正する法律」に伴い、市税条例等の関係規定を改正するものである。
今回の改正により、例えば、軽自動車税では2,560万円の増収になるというが、それは市民の目から見れば負担増である。
軽自動車は、環境への負荷が少なく税金も安いことから、生活や仕事に欠かせない庶民の足になっていることから、今回の改正は庶民増税そのものであり、市は、増税回避の手段を考え市民に示すべきと思うがどうか。
ふるさと納税の目的について、市は、返礼品による地場産品のPRを一番に考えており、現在は全て「お墨付き」の小樽ブランドから選定されているという。
そのため、酒類や加工品が主なものとなっているが、地場産品のPRというのであれば、本市には、酒類や加工品にとどまらず、シャコやウニなどの水産物、イチゴやプラムといった農産物など誇れる地場産品があることから、こういった産品についても、時期限定の旬の返礼品として選定してほしいと思うがどうか。
また、集まった寄附金については、総合戦略に沿った事業に使うとのことだが、ホームページを見ても使途が多すぎて寄附者にわかりにくいと感じる。
そのため、市には、寄附者にもわかりやすくなるよう、例えば使途を子供の医療費無料化に絞り込むなど、事業を特化することも検討してみるべきと思うがどうか。
北海道新幹線新小樽(仮称)駅周辺まちづくり計画策定会議について、小樽商工会議所からアドバイザーではなく委員としての参加の申出があったことに関し、これまで本会議などで質問を行ってきたが、市は、質問の趣旨とかみ合わない答弁を続け、1年を経過しているにもかかわらず、その結論を出さず、棚ざらしとしている。
そもそも、この問題は、森井市長就任後、それまで委員として参加を予定していた商工会議所を市長の鶴の一声で委員から外し、新たに設けたアドバイザーにしようとしたことに起因しており、市と商工会議所との関係を悪化させる一因にもなっているのではないかとも危惧している。
調整役である副市長も、市長と同様、各種審議会のあり方とも考え合わせた中で結論を出すというが、それでは単に問題が複雑になるだけであるから、それとは別に早急に解決に向け結論を出すべきと思うがどうか。
平成28年度小樽市教育行政執行方針によると、「小樽市学校教育推進計画」の五つの重点目標の第4点目に掲げられている、ふるさと教育の推進についての取組の一つとして、児童・生徒の潮ねりこみへの参加が挙げられている。
この取組自体は、児童・生徒の地域社会に貢献する力を育成するという観点からも、大変有意義であるものの、学校や教職員ごとにPTAや町会への協力依頼等の取組方に温度差があるとも聞くが、教育委員会は、この点についてどのように考えているのか。
また、今後、PTAや町会の負担を軽減するためにも、各学校がスムーズに潮ねりこみに参加することができるよう、学校や教職員の役割及びかかわり方について整理したマニュアルを作成するべきと思うがどうか。
市では、平成26年度に消防庁が消防団装備の基準を一新したことに伴い、必要な装備の整備に努めており、27年度には救助用半長靴を支給したというが、本市消防団の被服等給与規則の中には、支給した長靴は明示されていない。
市は、団員の安全確保のため支給したとのことであり、その趣旨は理解できるものの、そうであれば、国の新基準に合うよう、本市の規則を改正してから支給すべきだったと思うがどうか。
また、消防団は災害対応の中核を担う非常に大切な活動であることから、市には、引き続き消防団の充実・強化や団員の加入促進に努めてほしいと思うがどうか。などであります。
なお、閉会中の4月18日及び4月22日に開催されました当委員会におきまして、4月1日付けの人事異動に伴い、総務部長が不在になったことについての報告がなされ、人事、後援会通信、参与など、市長の政治姿勢について質問が交わされております。
付託案件の結果は、次のとおりであります。
まず、議案第20号につきましては、採決の結果、賛成少数により否決と決定いたしました。
次に、議案第7号につきましては、採決の結果、賛成多数により可決と決定いたしました。
次に、その他の各案件につきましては、議案はいずれも可決と、所管事務の調査は継続審査と、全会一致により決定いたしました。
以上をもって、報告を終わります。(拍手)
○議長(横田久俊)これより、一括討論に入ります。
(「議長、8番」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)8番、酒井隆裕議員。
(8番酒井隆裕議員登壇)(拍手)
○8番(酒井隆裕議員)日本共産党を代表いたしまして、ただいまの委員長報告に反対し、議案第20号小樽市非核港湾条例案について賛成の立場で、議案第7号小樽市税条例等の一部を改正する条例案について反対の立場で討論を行います。
議案第20号です。
小樽港は、外国艦船の入港が多い港です。商業港としての小樽港は、観光振興の一環としてクルーズ客船の寄港促進に力を入れています。
本市の観光振興にとっても、小樽港へ入港を希望する艦船に非核証明書の発行を求めることは必要と考えます。核兵器廃絶平和都市宣言を行っている本市として、非核三原則に基づく非核港湾条例を制定することを求めるものです。
議案第7号です。
軽自動車は、庶民の足です。環境にも比較的負荷が少なく、生活や営業に欠かせない存在となっています。
この軽自動車税を、スクーターは2倍、軽自動車は1.2倍から1.8倍に引き上げるものです。二輪を含む軽自動車全ての税率変更により、市民には2,560万円もの負担増となり、庶民増税そのものと考えます。2015年税制改正における国の制度に伴う変更とはいえ、賛成できません。
議員各位の御賛同をお願いし、討論といたします。(拍手)
(「議長、19番」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)19番、林下孤芳議員。
(19番林下孤芳議員登壇)(拍手)
○19番(林下孤芳議員)民主党を代表して、議案第20号小樽市非核港湾条例案に賛成の討論をいたします。
我が国は、世界で唯一、悲惨な被爆を体験した被爆国として、核兵器の廃絶に向けて世界に訴えていかなければならない義務と責任があります。
アメリカのオバマ大統領は、今年開催された伊勢志摩サミットの終了後、原爆を投下したアメリカの大統領として初めて被爆地広島を訪れました。
注目された原爆投下に対する謝罪は、アメリカの国内の事情や、被爆国である我が国政府が早々と謝罪は求めないとのコメントを発したことにより、注目されていた謝罪の言葉はありませんでした。これは、我が国の国民感情と大きくかけ離れたものと言わざるを得ません。
オバマ大統領の核兵器を放棄する勇気を持たなければならないとする広島でのメッセージは、核廃絶という崇高な理念とは裏腹に、広島訪問の際にも核の発射ボタンと言われるかばんを常に傍らに備えていたとする報道がなされ、核兵器を所有している国がゆえの呪縛と危機感を示すものであると理解されております。
北朝鮮は、核開発に熱狂し、核兵器の使用に対する世界の疑念と不信は高まっています。
一方で、核保有国は、オバマ大統領の核兵器廃絶の理念に逆行する、より使い勝手のよい限定核と言われる核兵器や、核兵器の小型化の開発がひそかに進められ、既に一部では実戦配備されているとも言われています。
ロシアのプーチン大統領がウクライナ紛争で核兵器の使用を示唆したと報じられたときには、こうした核兵器が実際に使用されるのではないかと世界に衝撃が走りました。
そうした意味で、核兵器の新たな脅威は、私たちが想像する以上に高まっている可能性があり、議案第20号小樽市非核港湾条例案は、今こそ最も重要な意味を持つ提案であると思います。
議員各位の御賛同と御理解をお願いし、賛成の討論といたします。(拍手)
○議長(横田久俊)討論を終結し、これより順次、採決いたします。
まず、議案第20号について採決いたします。
委員長報告は否決でありますので、原案について採決いたします。
可決と決定することに、賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(横田久俊)起立少数。
よって、議案は否決されました。
次に、議案第7号について採決いたします。
委員長報告どおり決定することに、賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(横田久俊)起立多数。
よって、さように決しました。
次に、ただいま決定いたしました以外の各案件について、一括採決いたします。
委員長報告どおり決定することに、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)御異議なしと認め、さように決しました。
次に、経済常任委員長の報告を求めます。
(「議長、4番」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)4番、中村岩雄議員。
(4番中村岩雄議員登壇)(拍手)
○4番(中村岩雄議員)経済常任委員会の報告をいたします。
当委員会における質疑・質問の概要は、次のとおりであります。
観光船事業については、観光客や市民に日常生活ではなかなか見ることのできない小樽の海の一面を提供できる一方、青の洞窟や窓岩をめぐる観光船が多くなることで、観光船による漁業者の漁具への損傷なども発生しているとのことであり、運航上の安全性が非常に懸念される。
市としては、港湾区域内の安全性の確保については、関係団体同士で協議するよう指導しているというが、港湾区域外の運航にあっては、観光船事業者への法律の教示や魚網等が設置されている図面を提示するなどの安全指導にとどまらざるを得ないという。
しかし、観光船が航行する港湾区域外においても、観光事業者と漁業者との間でトラブルが発生する場合も十分に予測できることから、今後、市としても、注意喚起や関係者相互の協議で協定を結ぶよう呼びかけるなど、安全かつよりよい観光船事業に結びつく取組に努めてほしいと思うがどうか。
おたるドリームビーチの開設に向けて、おたるドリームビーチ海水浴場対策協議会により一定のルールが定められたことについては評価するが、ルールの実効性を高めるためには、改善すべき条文も見受けられる。
その一つとして、第22条には、飲酒運転根絶を目指し、市内統一的なキャンペーンやイベントがある場合は、協議会が参加し、周知を図るとなっているが、実際に酒を提供するのは海の家なのだから、組合や海の家が率先して参加すべきであり、条文の表現もそのように変えるべきと思うがどうか。
また、海の家の営業時間やシーズン終了後の建物の撤去などについて、ルール違反をした場合の罰則は示されていない。ルールの遵守を図るためには、違反があった場合の取決めをしておくべきと思うがどうか。
ドリームビーチは昨年の閉鎖を経て、今年、新たにオープンするということに鑑みれば、ビーチのオープンまでにこのルールをしっかりと精査し、不十分な点を取り除くとともに、海の家や利用者に向けてルールの周知を徹底してほしいと思うがどうか。
今年50回目を迎えるおたる潮まつりについては、節目のまつりを盛り上げるため、参加者1万人による潮ねりこみを目指して準備が進められていると聞くが、ここ数年の参加者数を見ると、1万人の実現には、実行委員会や市の相当の努力が必要と思う。
一方で、今年だけ1万人の参加を得ればよいというものではなく、大切なのは、来年以降も継続して多くの方に参加していただくことであると考える。
そのためにも、ねりこみの各種表彰を拡充し、より多くの参加者が表彰されるようにするなど、今年の参加者に来年以降の参加意欲を高めていただけるような工夫をすべきと思うがどうか。
経済状況を把握するに当たっては、金融経済概況など多くの指標があるものの、その多くは、北海道全体としての指標であり、本市単独の状況を把握できるものはないという。
小樽市としての指標がない中、市では、市内の経済状況をどのように分析しているのか。
また、最近では、さまざまな場面で国や道の経済状況について目にする機会が増えている中で、ひるがえって本市の状況を知りたくても、把握できるものはないことから、本市としても、小樽市の経済状況が把握できる指標を作成するべきと思うがどうか。
水産物ブランド化推進事業の中で実施される小樽水産加工グランプリについては、隔年で開催されており、今年8月に第2回のグランプリが開催されるとのことである。
本事業は、本市の水産加工品の知名度アップや消費拡大を目標としており、平成26年に開催された第1回小樽水産加工グランプリにおいては、終了後の出品企業や受賞商品の売上げには好影響があったという。
グランプリによる効果について、受賞商品の売上げが増加することで雇用にはどのように影響しているのかなど、現在想定される以外の効果についても調査研究してほしいと思うがどうか。などであります。
付託案件の結果は、次のとおりであります。
まず、陳情第11号につきましては、採決の結果、賛成多数により、継続審査と決定いたしました。
次に、所管事務の調査につきましては、継続審査と、全会一致により決定いたしました。
以上をもって、報告を終わります。(拍手)
○議長(横田久俊)これより、討論に入ります。
(「議長、20番」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)20番、小貫元議員。
(20番小貫元議員登壇)(拍手)
○20番(小貫元議員)日本共産党を代表して、ただいまの委員長報告に反対し、陳情第11号「店舗リフォーム助成」条例制定方について採択を求めて討論します。
高崎市が行っているまちなか商店リニューアル事業については、その効果は実証済みです。今年度から開始する自治体もあります。高崎市では高い補助率で助成を行っていますが、新たに始めた新潟市では、そのことを踏まえ、予算額に達し次第終了や、店舗の規模を比較的小さい事業所に限定するなど、事業費に歯止めをかけながら実施しているところもあります。実施に向け、ニーズ調査や他都市の調査も進め、前向きに検討することが必要です。
以上、採択を求め議員各位の賛同をお願いし、討論といたします。(拍手)
○議長(横田久俊)討論を終結し、これより順次、採決いたします。
まず、陳情第11号について採決いたします。
委員長報告どおり決定することに、賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(横田久俊)起立多数。
よって、さように決しました。
次に、所管事務の調査について採決いたします。
委員長報告どおり決定することに、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)御異議なしと認め、さように決しました。
次に、厚生常任委員長の報告を求めます。
(「議長、22番」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)22番、新谷とし議員。
(22番新谷とし議員登壇)(拍手)
○22番(新谷とし議員)厚生常任委員会の報告をいたします。
当委員会における質疑・質問の概要は、次のとおりであります。
近年、60歳以上の年配の方が消費者トラブルに巻き込まれることが多くなっており、特に家族と離れて生活している高齢者の方が被害に遭うことが多く、また、特殊詐欺や悪徳商法も発生しており、消防署や水道局など公務を名乗ったケースも続いているという。
市には、多重債務やインターネットを利用したワンクリック詐欺などのほか、多くの悪質商法について数多くの消費者相談が寄せられているとのことだが、こういった被害から市民の生活や財産を守るため、市には、クーリングオフ制度の周知を含め、啓発活動を行い、消費者教育に取り組んでほしいと思うがどうか。
平成29年度から、要支援2以下の要介護認定者に対する介護サービスの一部が、市町村の実施する地域支援事業に移管されることから、本市ではその準備を進めているという。
市は、移管に当たり、サービス提供をボランティア団体やNPO法人に行っていただくとしていたが、現時点で協力体制は構築されておらず、移管される段階では、既存の介護事業者に頼らざるを得ない状況となっているという。
しかし、今回の事業移管は、地域によって報酬などに差が発生することが懸念されており、市内にある介護事業者の中には、現状でも経営が苦しく、参入することに不安を感じている事業者もいると聞く。
しかし、事業者から協力が得られなければ、市民に迷惑をかけることにつながることから、市には、事業者の理解を得られるように移管の準備を進めてほしいと思うがどうか。
ダブルケア問題については、昨今、認知度が高まってきており、横浜市では、地域包括支援センターと子育て支援担当課が部署の垣根を越えて連携するなどした取組があると聞く。
一方、本市では、そのように連携した取組は行っていないというが、本市においても、この問題に悩む方が少なからずいることから、市は、それぞれの相談窓口を適切に案内できるよう、関係部署間で相互に相談窓口を周知するチラシを配布するなど、横の連携を意識した取組を進めてほしいと思うがどうか。
本市における猫の殺処分率については、全国的な傾向と同様、高くなっているが、その一因としては、野良猫に餌やりをする人が多く、結果、子猫が増加することが挙げられるという。
飼い主としての責任もなく、ただ餌を与える行為は、社会通念上、無責任と言えるものであるが、市では、餌やりを行わせないために、どのような啓発を行っているのか。
また、市が、餌やりをする人に注意することは当然のことであるが、今後、誰もが餌やりを行わないようにするには、教育委員会と連携するなどし、子供のうちから、猫の生態や飼育に係る啓発を行うことも必要と思うがどうか。
ビッグデータとは、日々記録されていくデータの膨大な蓄積のことを指し、データ管理の技術革新により、効率的な分散処理や管理が行えるようになったことで、データの多種多様な活用が可能となっている。
医療分野におけるビッグデータでは、電子カルテ等の膨大なデータの分析による統計的な判断と、医師の経験との相乗効果により、高水準の治療が可能となることや、入院患者の稼働率の予測などにも役立つと考えられるが、小樽市立病院においては、ビッグデータを活用する考えはないのか。
また、医療ビッグデータの活用に際しては、将来的には、本市のデータも全国のデータの一つとして分析、利用され、ひいては医療水準の向上にも寄与できると考えられるため、イニシャルコストがかかるとしても活用を推進していくべきと思うがどうか。などであります。
付託案件の結果は、次のとおりであります。
まず、請願第2号、陳情第6号、陳情第8号及び陳情第9号につきましては、採決の結果、賛成多数により、いずれも継続審査と決定いたしました。
次に、その他の各案件につきましては、議案は可決と、所管事務の調査は継続審査と、全会一致により決定いたしました。
以上をもって報告を終わります。(拍手)
○議長(横田久俊)これより、一括討論に入ります。
(「議長、7番」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)7番、高野さくら議員。
(7番高野さくら議員登壇)(拍手)
○7番(高野さくら議員)日本共産党を代表し、委員長報告に反対し、請願第2号、陳情第6号、陳情第8号及び陳情第9号全ての採択を主張し討論いたします。
まず、請願第2号「ふれあいパス」利用制限撤回、現金乗車の要請方についてですが、ふれあいパスとは、高齢者が積極的に社会に参加し、心身の健康維持と生きがいの創出に資することを目的として実施されております。
今後は、アンケート調査や町会、老人クラブなど、より多くの方々に利用目的等を聞き取りし、よりよい事業にしていくとの話がありますが、検討した結果が利用制限になっては、高齢者の方々が病院に通えなくなるなど、生活に支障が出る大きな問題につながります。
利用制限を含む検討は、今後も外すべきです。今もなお、この利用制限なく安心して利用できる事業を求める住民の声が多いことから、請願の願意は妥当だと考えます。
次に、陳情第6号朝里におけるまちづくりセンターの建設方についてです。
現在は核家族が増えて、共働きも当たり前の時代になり、昔では地域全体で子供を育てていた光景もありましたが、現在は地域の交流も薄れ、隣の家に住んでいる人さえ、どんな人が住んでいるのかわからないなど、近所づき合いなどの地域コミュニケーションが難しくなっています。
その一方で、孤独死、虐待など、生活に困っていてもわからない、把握できないなど問題があり、地域で担当している民生・児童委員の方も、いつ訪問しても留守の家が多く、訪問しても不審がられ、住民把握が難しいと頭を悩ませているとも聞いております。このように、近所に誰が住んでいるかもわからない、交流したくてもできない解決の一つとして、地域住民が集い、活動できるような、地域の核となるコミュニティ施設は必要だと考えます。
次に、陳情第8号子どもの医療費の小学校卒業までの無料化方についてです。
今年の8月から、うれしいことに、全額ではないけれども、本市でも子供の医療費助成が拡大となります。この拡大に当たっては、市内に住んでいる方から、子供の兄弟が多ければ、しょっちゅうけがや病院に通うことも多く、本当に助かると喜びの声を聞いております。
子供は自分で症状を伝えることが困難であることから、発見が遅れれば後遺症や重症になる危険があり、子供たちがお金の心配なく病院に通えるようにするためにも、今後も助成の拡大は必要不可欠だと考えます。
次に、陳情第9号母子生活支援施設「相愛の里」改築方についてですが、本施設は、施設の老朽化が大変な問題になっております。
近年では地震が活発になっており、建設から70年以上経過している本施設は、耐震面でもとても心配です。
近日では、毎月のように四、五件ほど、市内、市外から、施設にすぐ入りたいという問合せが後を絶たず、見学に来る方も多いと聞いておりますが、実際に施設を見学した方は、建物の傷みや部屋が狭い、暖房設備や風呂が部屋にないなどの理由から、残念ながら断念する状況だと聞いております。
一刻も早く安心して子育てや自立支援ができるようにするためにも、改築に向けて協議し、具体化を図るべきです。
いずれも採択を求め、各会派、各議員の皆さんの賛同をお願い申し上げまして討論を終わります。(拍手)
○議長(横田久俊)討論を終結し、これより順次、採決いたします。
まず、陳情第6号及び陳情第9号について、一括採決いたします。
委員長報告どおり決定することに、賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(横田久俊)起立多数。
よって、さように決しました。
次に、陳情第8号について採決いたします。
委員長報告どおり決定することに、賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(横田久俊)起立多数。
よって、さように決しました。
次に、請願第2号について採決いたします。
委員長報告どおり決定することに、賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(横田久俊)起立多数。
よって、さように決しました。
次に、ただいま決定いたしました以外の各案件について、一括採決いたします。
委員長報告どおり決定することに、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)御異議なしと認め、さように決しました。
次に、建設常任委員長の報告を求めます。
(「議長、2番」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)2番、千葉美幸議員。
(2番千葉美幸議員登壇)(拍手)
○2番(千葉美幸議員)建設常任委員会の報告をいたします。
当委員会における質疑・質問の概要は、次のとおりであります。
陳情第10号赤岩2丁目道路の除・排雪対策方について、昨年、第4回定例会の建設常任委員会で、この路線は第2種路線であり、除排雪回数は増えるとのことであったが、実際は例年同様であり、歩道には除雪した雪が積み上げられ、歩行者は狭い車道を歩行せざるを得ない、危険な状況が続いているという。
市には、地域住民の安全確保のため、空き地を活用した雪押し場の確保に加え、歩道の除雪を徹底してほしいと思うがどうか。
また、除雪の妨げとなる路上駐車や歩道への雪出しなどが行われているとも聞き、警察等の協力を得ながらパトロールの強化を図り、迷惑行為への対策を講じてほしいと思うがどうか。
貸出ダンプ制度は、年々利用団体が増えており、住民の要望も増えている。制度利用の制限など何らかの対策で予算が削られていくのではないかと心配する市民は多いが、市は、どのような説明をするつもりなのか。
市は、同制度の事業費の抑制を課題として挙げているが、ただ抑制をするだけではなく、さまざまな創意工夫や対策をとり、市民の冬の生活に対する切実な要望に応えていくことこそが、市長公約でもあるきめ細やかな除排雪にも通じると考えるが、その点において、建設部と市長の考え方にそごがあるように思うがどうか。
昨年度、市の排雪路線に指定されているにもかかわらず、357か所、83.3キロメートルについて、一度も排雪が行われなかったとのことだが、市議会が開催している市民と語る会において、「これまで年に1回は排雪が入っていたのに、この冬は入らなかった」と憤りを隠せない市民から意見があった。
市は、これまで毎年排雪が入っていた路線の市民に対し、今年は入りませんと周知すべきだったと思うが、行っていないとのことであり、このことは、市長が、きめ細やかな除雪を行うと市民にPRしていることに逆行するのではないのか。
また、今後、開催が予定されている除雪懇談会でどのような説明を行うつもりなのか。
地域総合除雪において、ある共同企業体の除雪業務に従事するオペレーターが、別の共同企業体に従事するオペレーターを兼ねていた事実が判明した。
市は、共同企業体については、「小樽市共同企業体除雪業務入札等参加申請書提出要領」により、共同企業体の編成ごとに機械の台数やオペレーターの人数の提出を求め、事前に把握し、確認した上で入札への参加を認めているとのことであるが、それであれば、今回のケースのように、オペレーターの貸し借りが発生するのは不自然であると思うがどうか。
本来、一つの共同企業体で一つの除雪ステーション業務を完結できるはずであり、最初から人員が不足していたということではないのか。
住宅エコリフォーム助成事業が今年4月からスタートしたが、現在の申請件数は4件、補助申請金額は45万6,000円とのことである。
市では、今年度の助成金額の予算は500万円で、想定した申請件数は30件と見込んでいるというが、現在の申請金額・件数はともに10パーセント程度しかない状況にある。
平成26年度まで実施していた住宅リフォーム助成事業における資格登録業者数は137社であったが、今回の登録者数はわずか34社にすぎなく、制度の利用しづらさに原因があるとすればどこにあるのか、市は来年度に向け意見を聞いてみたいとのことだが、現状の申請件数に鑑みると、市民がより使いやすい制度へ変更することを考えるべきだと思うがどうか。などであります。
付託案件の結果は、次のとおりであります。
まず、陳情第4号につきましては、継続審査を主張する会派がありましたが、賛成少数により、継続審査は否決されました。
続いて、棄権した会派を除き採決を行った結果、全会一致により採択となりました。
次に、陳情第10号につきましては、採決の結果、賛成多数により、継続審査と決定いたしました。
次に、その他の各案件につきましては、議案はいずれも可決と、所管事務の調査は継続審査と、全会一致により決定いたしました。
以上をもって、報告を終わります。(拍手)
○議長(横田久俊)これより、一括討論に入ります。
(「議長、25番」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)25番、前田清貴議員。
(25番前田清貴議員登壇)(拍手)
○25番(前田清貴議員)自由民主党を代表して、陳情第4号市道御膳水仲通線の側溝一部改修方について及び陳情第10号赤岩2丁目道路の除・排雪対策方については、継続審査を主張して討論を行います。
陳情第4号につきましては、平成28年第1回定例会の本会議でも申し述べましたとおり、現地視察を行い、陳情箇所の実情は、地域住民のお話をお聞きして十分に認識しております。
現在、同陳情箇所は、舗装の打ち替え工事を施工し、既存の側溝側へ雨水が流入するように改修されています。
しかし、抜本的な雨水処理については、私有地と市道との境界測量に費用を要すること、市道と側溝の段差解消や新たな側溝の整備などに多額な費用を要すること、加えてさらなる検討を要する部分も多々あり、あわせて同じような陳情は、市内全域から多数要望が寄せられており、財政、緊急度、優先順位などを見極める必要も大切かと思います。
次に、陳情第10号につきましては、平成28年第1回定例会本会議でも申し述べましたとおり、現地視察を行い、陳情箇所の実態、実情について直接地域住民からお話をお伺いして、十分に認識しております。
当該地域には、特別養護老人ホームはるを中核とした福祉施設が複数建設されています。あわせて赤岩保育所、郵便局などの公共施設が集積されており、これら施設の利用者や車両の通行量も多いことと存じます。
しかし、本市には、既に3,300件を超える除排雪にかかわる陳情・要望が市内全域から寄せられており、財政、緊急度、優先順位などを見極める必要も大切かと思います。
よって、軽々に判断するべきではないと考え、継続審査といたします。
各会派、各議員の賛同をお願いして、討論を終わります。(拍手)
(「議長、21番」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)21番、川畑正美議員。
(21番川畑正美議員登壇)(拍手)
○21番(川畑正美議員)日本共産党を代表して、継続審査中の陳情第4号市道御膳水仲通線の側溝一部改修方について、陳情第10号赤岩2丁目道路の除・排雪対策方についての採択を求める討論を行います。
市道御膳水仲通線の側溝一部改修については、5月末の舗装工事によって、陳情者及び地域住民から、まずは一安心したとの喜びの連絡を受けています。舗装の打ち替え工事によって、現状は民地側への流水を防ぎ、側溝へ流れるようになっています。陳情の趣旨は、側溝を改修して雪解け水や雨水が側溝に流れ込む状態にしてほしいとの申出であります。
実施された舗装工事により、現時点の雨水には対応しております。しかし、今後の雪解け水の状態に対応できるかどうかについては、現段階で判断できるものではありません。雪解け時期の状況とその後の経過を見て判断しなければならないと思います。
したがって、陳情第4号市道御膳水仲通線の側溝一部改修については、採択といたします。
陳情第10号赤岩2丁目道路の除・排雪対策方については、昨年12月の建設常任委員会の時点で現地視察を行い、陳情者をはじめ地域の皆さんから実情を伺いました。
この地域は、福祉施設が密集し、郵便局もあります。福祉施設の職員の通勤車両、保育所への児童や保護者の送迎に加えて、北山中学校や高島小学校の通学路にもなっています。
このように、地域における人や車両の交通量は集中的であり、狭隘な道路の中で車両のトラブルもあり、一般的な住宅街とは大きな違いがあります。
この地域は、雪押し場も設置できず、排雪可能な場所も見当たりません。積雪時期には市道北山中学校下通線、赤岩通線が1車線となって、車の交差にも苦労しているのが実情です。この冬は、少雪によって何とか過ごしてきました。しかし、地元住民からは今後の不安の声が届いています。第2種路線の出動基準の見直しで、例年より除雪回数が増えるとの期待に反して、除排雪は例年どおりであったこと、本来の砂置場の設置は確かなのか、歩道の除雪は実施されるのか、雪押し場の確保の見通しはどうなのかなどです。
地域住民の安全、車両事故の防止の観点からも、特段の配慮が必要であり、直ちに対処しなければなりません。陳情の願意は妥当です。
以上、議員各位には陳情の趣旨を御理解いただき、賛同を訴えて討論といたします。(拍手)
(「議長、10番」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)10番、高橋克幸議員。
(10番高橋克幸議員登壇)(拍手)
○10番(高橋克幸議員)公明党を代表し、陳情第4号市道御膳水仲通線の側溝一部改修方について及び陳情第10号赤岩2丁目道路の除・排雪対策方については、いずれも継続審査を求める討論を行います。
まず、陳情第4号であります。
これまでも現地では、当面の措置として、一部の舗装面の補修や水たまり処理の溝切りなども行われてまいりました。その後、建設部において検討され、5月28日、舗装の打ち替え工事を施工し、当面の措置として一定の効果があった旨の報告を伺いました。
しかし、側溝改修に関してでありますが、現状の道路は狭隘であり、側溝が設置されていないところでは、道路用地の境界が画定されておらず、測量の費用をはじめ事業の予算内容と市全体の事業内容も含めて、総合的に検討及び審議が必要と考えているところであり、継続審査を主張するものであります。
次に、陳情第10号であります。
昨年の12月16日、建設常任委員会で現地を視察し、地元住民の皆様からさまざまな意見を伺ったところであります。
この道路は、特別養護老人ホームや赤岩保育所など公的施設が多くあり、交通量の多いところと認識をしております。
委員会質疑で確認されましたが、この市道は2種路線ということで、今期は前年の除排雪と比較すると、道路幅など一定の管理ができたと答弁されておりましたが、これは少雪の影響が多であったと推察されます。
基本的に、この道路は狭隘であり、道路構造の問題もあります。
また、特別養護老人ホームなど公的施設の建設時には、市と地域との間で除雪についての協議もあったように聞いておりますが、今回もそれについては確認ができておりません。
これらも含めてさらに審議が必要であると考えますので、継続審査を主張するものであります。
以上、議員各位の御賛同をお願いし、討論といたします。(拍手)
○議長(横田久俊)討論を終結し、これより順次、採決いたします。
まず、陳情第4号について採決いたします。
委員長報告は採択でありますが、継続審査と意見が分かれておりますので、まず、継続審査について採決いたします。
継続審査と決定することに、賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(横田久俊)起立多数。
よって、継続審査と決しました。
次に、陳情第10号について採決いたします。
委員長報告どおり決定することに、賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(横田久俊)起立多数。
よって、さように決しました。
次に、ただいま決定いたしました以外の各案件について、一括採決いたします。
委員長報告どおり決定することに、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)御異議なしと認め、さように決しました。
次に、学校適正配置等調査特別委員長の報告を求めます。
(「議長、12番」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)12番、鈴木喜明議員。
(12番鈴木喜明議員登壇)(拍手)
○12番(鈴木喜明議員)学校適正配置等調査特別委員会の報告をいたします。
当委員会における質問の概要は、次のとおりであります。
西陵・松ヶ枝両中学校の統合校として閉校後の小樽商業高校を活用する案については、グラウンドが校舎から320メートル離れており、教師の目が届かないことで安全性が確保されないことが問題とされている。
市教委は、グラウンドの安全確保について、防犯カメラなどの機械を駆使し、教師がいなくても生徒の様子を見ることができるような手立てを考えているのか。
商業高校を活用する案は、施設や通学距離、小樽商科大学に隣接しているなど、メリットが多いことは事実であり、グラウンドが校舎から離れている点をもって決定的に否定される案ではないと考える。
よって、市教委には、商業高校を統合校として活用できるよう、問題の解決に前向きに取り組んでほしいと思うがどうか。
市教委は、既存のグラウンドを活用するほか、校舎敷地内に新たにグラウンドを設置することについて、整備費用面も含めて検討しているという。
市教委の概算の費用積算では、校舎敷地内に新たにグラウンドを設置するほうが経費節減となることや、生徒の安全性の確保に対する問題も解消されることから、校舎敷地内にグラウンドを整備してほしいと思うがどうか。
商業高校の学校施設を西陵・松ヶ枝両中学校の統合校とした際のグラウンドについて、市教委では、課題があることから、道内で年間数基しか新設されない信号機や監視する教員を必要とする監視カメラの設置を検討するというが、本当に子供の安全確保を考えているとは思えない無責任な対策である。
文部科学省の中学校設置基準では、グラウンドを敷地外に設ける場合には、教育上及び安全上支障がないときに限られるとしているが、支障しかないのではないのか。
また、グラウンドへ緊急車両が進入するための道路改良には多額の費用が必要であるほか、現在の商業高校の維持管理費は、統合する二つの中学校に比べ節減のメリットが感じられない。
市財政が厳しい中、市教委には、多額の経費がかかる商業高校ありきの考え方を改め、当初の再編計画どおり最上小学校に松ヶ枝中学校を移転した上で、今後のあり方を検討し直すべきと考えるがどうか。
中央・山手地区の中学校再編について、市教委では道教委から商業高校閉校後の施設利用の意向確認もない中、昨年度、道教委とこの利用について打合せをしたというが、その当時、一度も教育委員会にこの件を諮っておらず、今年4月の教育委員会で初めて報告したものの、その会議は小樽市教育委員会会議規則第18条第1項第5号により非公開とされた。
これは、中央・山手地区の中学校再編が教育行政上著しく支障があることから、非公開としたことと思うが、市教委も非常に問題であると認識しているのだから、一度立ちどまって再編を見直すべきと思うがどうか。
また、商業高校の使用については、道教委から意向確認も来ていない中、住民からも問題点が指摘され、経費は莫大、設置基準にも違反していることに鑑みれば、今年度、道教委に要望するのはやめるべきと考えるがどうか。
中央・山手地区の中学校再編について、市教委は、西陵・松ヶ枝両中学校を統合し、商業高校跡に中学校を設置することを軸にしたプランを示して進めている。学校再編を進めるに当たり、生徒や保護者には、通学の利便性、学習環境の整備、保護者の不安など、さまざまな不安があることから、市教委には、そういった課題を解消していく必要があると思うがどうか。
また、西陵中学校の存続を希望する市民の声もあることから、市教委は、地域住民に対して、西陵中学校の廃校を前提として説明するのではなく、西陵中学校を存続させることについても一度検討し、その場合にはどのような点が問題になるのかを示すなど、地域住民に納得をしてもらえるような方法をとって学校再編を進めていくべきと思うがどうか。
本年4月の手宮中央小学校の開校式に、学校設置者である森井市長は出席しなかったが、その後、学校設置者として学校訪問を行うなど、学校や児童の様子を見てきた経過はあるのか。
また、統合協議会において、手宮中央小学校の通学路の一部に危険があると懸念する意見があったが、現在、その指摘された箇所はどのように把握され、対策は図られているのか。
小樽市小中学校再編計画においては、平成29年度で前期計画が終了となる。これまでの進捗状況を見る限りでは、一定程度、計画どおりに推移しているものと考えるが、平成30年度から始まる後期計画に向けては、市教委としてどのように学校再編を進めていくのか、方針を示してほしいと思うがどうか。
市教委は、小樽市立小中学校学校規模・学校配置適正化基本計画に基づき学校再編を進めているが、計画に沿って統合した学校の規模が、市教委が望ましいとする学校規模に達しないケースが多く見られる。
このような状況で再編を進めていては、市民が学校再編に対する疑念を持つことにつながることから、市教委には、市民に疑念を持たれないよう、学校再編の必要性についてしっかりと説明を行っていくべきと思うがどうか。
また、基本計画の中には、「児童生徒数の大きな変動や国の制度改正などがあった場合は、必要に応じた計画の見直しを行います」とあることから、現行の計画を進めるだけではなく、PDCAサイクルによるチェックを行い、状況の変化に合った見直しを行いながら、再編計画を進めてほしいと思うがどうか。
適正配置計画による統合校が、新たに校章デザインや校歌の歌詞を募集するに当たっては、これまで公募により行われてきた。
しかし、公募に限らずとも、在校生に限定して募集するとか、特定の作者に依頼するといった方法も考えられる中、各校の統合協議会が、あえて公募としてきたのはどのような理由によるものか。
公募には、よりレベルの高い作品を選択できるという利点があり、結果として、よい作品が選ばれていると思うが、一方で、東京オリンピックのデザイン盗用疑惑のような事案も懸念される。
市教委では、公募に伴うこのような問題について、しっかりと危機管理は行っているのか。などであります。
付託案件の結果は、次のとおりであります。
陳情第7号につきましては、採決の結果、賛成多数により、継続審査と決定いたしました。
以上をもって、報告を終わります。(拍手)
○議長(横田久俊)これより、討論に入ります。
(「議長、8番」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)8番、酒井隆裕議員。
(8番酒井隆裕議員登壇)(拍手)
○8番(酒井隆裕議員)日本共産党を代表いたしまして、ただいまの委員長報告に反対し、陳情第7号小樽市立塩谷小学校の存続方について、採択の立場で討論を行います。
塩谷中学校は本年閉校し、地域から学校が一つなくなりました。
さらに、教育委員会は、忍路中央小学校と塩谷小学校についても長橋小学校と統合しようとしています。
陳情者は、旧塩谷村から学校をなくしてしまう計画を見直すよう求め、地域のまちづくりの観点からも塩谷小学校を存続すべきと訴えています。
願意は妥当であり、採択を求めまして討論といたします。(拍手)
○議長(横田久俊)討論を終結し、陳情第7号について採決いたします。
委員長報告どおり決定することに、賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(横田久俊)起立多数。
よって、さように決しました。
日程第3「議案第21号」を議題といたします。
市長から提案理由の説明を求めます。
(「議長」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)市長。
(森井秀明市長登壇)
○市長(森井秀明)ただいま追加上程されました議案について、提案理由を説明申し上げます。
議案第21号職員懲戒審査委員会委員の任命につきましては、坂田榮子氏、多木誠一郎氏、安斎哲也氏、前田孝一氏の任期が平成28年8月31日をもって満了、三浦波人氏が平成28年3月31日をもって退職したことに伴い、引き続き多木誠一郎氏、安斎哲也氏、前田孝一氏を、新たに菰田尚正氏、相庭孝昭氏を任命するものであります。
なにとぞ原案どおり御同意賜りますようお願いを申し上げます。
○議長(横田久俊)これより、採決いたします。
お諮りいたします。
議案第21号については同意と決定することに、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)御異議なしと認め、さように決しました。
日程第4「意見書案第1号ないし意見書案第7号」を一括議題といたします。
意見書案について提案理由の説明を省略し、これより直ちに一括採決いたします。
いずれも可決とすることに、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)御異議なしと認め、さように決しました。
(3番髙橋龍議員退席)
(4番中村岩雄議員退席)
(5番安斎哲也議員退席)
(6番石田博一議員退席)
(7番高野さくら議員退席)
(8番酒井隆裕議員退席)
(16番面野大輔議員退席)
(17番中村誠吾議員退席)
(18番佐々木秩議員退席)
(19番林下孤芳議員退席)
(20番小貫元議員退席)
(21番川畑正美議員退席)
(22番新谷とし議員退席)
(発言する者あり)
(「議会議員の職責を果たしてください、ちゃんと」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)ただいま出席議員が定足数を欠くに至りましたので、会議規則第11条第3項の規定により、暫時休憩いたします。
休憩午後3時38分
(午後12時に至るも再開されず、自然閉会)
会議録署名議員
小樽市議会議長横田久俊
議員面野大輔
議員小貫元