開会午前10時00分
○議長(横田久俊)これより、平成27年小樽市議会第4回定例会を開会いたします。
直ちに、本日の会議を開きます。
本日の会議録署名議員に、酒井隆行議員、面野大輔議員を御指名いたします。
日程第1「会期の決定」を議題といたします。
お諮りいたします。
本定例会の会期を、本日から12月18日までの17日間といたしたいと思います。
これに、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)御異議なしと認め、さように決しました。
日程第2「議案第1号ないし第21号」を一括議題といたします。
まず、議案第1号ないし第20号について、市長から提案理由の説明を求めます。
(「議長」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)市長。
(森井秀明市長登壇)(拍手)
○市長(森井秀明)ただいま上程されました各案件について、提案理由の概要を説明申し上げます。
初めに、議案第1号から議案第4号までの平成27年度各会計補正予算について説明申し上げます。
まず、一般会計補正予算の主なものといたしましては、今年の夏、おたるドリームビーチ海水浴場が開設されなかったことから、駐車場使用料を減額するとともに、銭函3丁目駐車場管理経費と海水浴場対策委員会補助金を減額したほか、北海道後期高齢者医療広域連合への療養給付費負担金について、前年度の療養給付費額の確定に伴い、今年度負担金を減額いたしました。
また、平成28年度の学校再編に伴い稲穂小学校の児童数増加が見込まれることから、必要な普通教室を確保するための教室改修事業費や社会保障・税番号制度の導入に伴うシステム整備事業費を計上したほか、市政への市民参加を促進するため、各種審議会等における市民公募委員登録制度の導入に伴う自治基本条例推進等事業費などについて、所要の経費を計上いたしました。
これらに対する財源といたしましては、国・道支出金、寄附金、諸収入及び市債を計上いたしました。
債務負担行為につきましては、年度をまたぐ端境期対策として工事の早期発注を図るための臨時市道整備事業費や、旧学校給食オタモイ共同調理場の跡地に平成29年3月の完成を予定している(仮称)消防署オタモイ出張所の建設工事費のほか、張碓小学校のスクールバス運行経費、水泳教室開催経費を計上いたしました。
また、身体障害者福祉センターなど10件の指定管理者の管理代行業務等に係る経費につきましても、債務負担行為として所要の経費を計上いたしました。
以上の結果、一般会計における補正額は1,147万8,000円の減となり、財政規模は571億7,235万8,000円となりました。
次に、特別会計では、住宅事業特別会計において、債務負担行為として、市営住宅の管理代行業務等に係る経費を計上いたしました。
また、企業会計では、病院事業会計において、入院・外来収益の増及び薬品等の材料費などの費用の増加について所要の補正をしたほか、水道事業会計において、工事の早期発注を図るため、債務負担行為として配水管整備工事費について所要の経費を計上いたしました。
続きまして、議案第5号から議案第20号までについて説明申し上げます。
議案第5号職員給与条例等の一部を改正する条例案につきましては、被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律の施行により、共済年金が厚生年金に統合されたことに伴い、所要の改正を行うものであります。
議案第6号市立学校設置条例の一部を改正する条例案につきましては、北山中学校及び末広中学校を統合し、その名称及び位置を定めるものであります。
議案第7号及び議案第8号の工事請負変更契約につきましては、奥沢小学校校舎耐震補強ほか改修工事及び山手地区統合小学校新築造成工事の請負変更契約を締結するものであります。
議案第9号から議案第20号までにつきましては、いずれも公の施設の指定管理者の指定についてであります。市民会館、公会堂及び市民センターにつきましては引き続き小樽ビル管理・大幸総業グループを、銭函市民センターにつきましては引き続き小樽市銭函連合町会を、総合福祉センターにつきましては引き続き社会福祉法人小樽市社会福祉協議会を、身体障害者福祉センターにつきましては引き続き一般社団法人小樽身体障害者福祉協会を、産業会館につきましては引き続き協同組合小樽名店街を、事業内職業訓練センターにつきましては引き続き小樽地方職業訓練協会を、自然の村につきましては引き続き一般財団法人おたる自然の村公社を、観光物産プラザにつきましては引き続き一般社団法人小樽観光協会を、鰊御殿につきましては引き続き株式会社小樽水族館公社を、各市営住宅につきましては引き続き協和総合管理株式会社を、各市営住宅の集会所又は会館につきましては引き続き各市営住宅の集会所又は会館の管理委員会を、銭函パークゴルフ場につきましては引き続き丸三三浦商事株式会社を、それぞれ指定するものであります。
以上、概括的に説明申し上げましたが、なにとぞ原案どおり御可決賜りますようお願い申し上げます。(拍手)
○議長(横田久俊)次に、議案第21号について、提出者から提案理由の説明を求めます。
(「議長、21番」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)21番、川畑正美議員。
(21番川畑正美議員登壇)(拍手)
○21番(川畑正美議員)提案者を代表して、議案第21号小樽市非核港湾条例案の提案説明を行います。
今年は第2次世界大戦終戦70年であり、広島、長崎での被爆70年に当たります。
今、「核兵器のない世界」を目指す運動が世界の各分野で展開されております。小樽市が2009年10月に加盟している平和首長会議は、核兵器禁止条約の交渉開始を求める署名活動などを展開しています。平和首長会議の加盟都市は昨年4月1日から今年11月1日までに国内では187増加し、1,597都市となり、国際的には161か国・地域の6,893都市へと広がっています。
原水爆禁止日本協議会、略称日本原水協は、国際平和ビューローが計画した被爆者ヨーロッパ遊説に被爆者を含めた代表団を派遣いたしました。このヨーロッパ遊説は、被爆70年を核兵器のない世界への転換点にすること、核兵器廃絶の世論を高めるため、核保有国やNATO加盟国を中心に二つのコースを回りました。一つは核保有国のフランス、イギリスやスペインを回るコース、もう一つはフィンランド、スウェーデンを回るコースです。現地での交渉は、日本の核兵器廃絶を求める運動とともに、安保法案の廃案を迫った空前の闘いや今後の安保法制廃止運動について知らせ、連帯を発展させてきました。
また、日本原水協は、10月27日、核兵器全面禁止のアピール署名が501万2,150筆に達したと発表し、前進した運動を展開しています。
国連総会第1委員会は、2日、核兵器の非人道性を告発し、全面廃絶や禁止条約の交渉開始を求める新たな決議案を圧倒的な賛成多数で採択しています。決議案は、「核兵器の人道的結果」「核兵器の禁止と廃絶のための人道の誓い」「核兵器のない世界への道徳的な責務」の三つがあります。中でも、メキシコ、アイルランドなどが準備した「核兵器の人道的結果」の決議案は、賛成136、反対18、棄権21という圧倒的な多数で採択され、いかなる状況の下でも核兵器が二度と使われないことが人類の生存の利益になり、その唯一の道は全面廃絶であると強調しています。
全ての核兵器及び戦争の廃絶を訴えた世界中の科学者による国際会議である第61回パグウォッシュ会議世界大会は、11月1日から長崎市で開催し、核保有国に対し、核兵器の廃絶を確約することを求め、世界の政治指導者に対して被爆者の叫びを真摯に受け止めるよう強く訴える宣言を行っています。
フランスのパリ市内で無差別テロが発生、コンサートが開かれていた中心部の劇場とその周辺やサッカーの試合が行われていた北部の競技場付近などで多数の死者が出ました。罪のない市民を無差別で殺害した大量テロを厳しく糾弾し、犠牲者の家族や関係者に心からの哀悼を表します。無差別テロは国際社会にとっての重大問題であり、いかなる口実や背景があろうとも許されません。
2001年アメリカ同時テロの後、テロリストをかくまったとしてアメリカがアフガニスタンを攻撃したり、大量破壊兵器の疑惑をでっち上げてイラクに侵略し、政権を崩壊させたりしました。それ以降、世界では戦争とテロの悪循環が続いています。戦争でテロがなくせなかったのは明らかです。空爆など軍事作戦の強化では問題は解決しません。逆に憎しみの連鎖をつくり出し、テロと戦争の悪循環をつくり出すことになります。安倍政権が強行した安保法制によって、ISに対する空爆など、軍事作戦に自衛隊が参加する危険性があります。そうした道は、テロ問題の解決に役立たないだけでなく、日本国民をテロの危険にさらすことになるのではないでしょうか。
道内の主要港湾には、国際拠点港湾2港と重要港湾10港があります。この中で外国艦船の入港が最も多いのは小樽港です。安保法制成立によって、テロの標的となることも心配されます。
パリ同時テロで妻を殺害されたジャーナリスト、アントワーヌ・レリス氏が実行犯に対して「君たちに憎しみという贈り物を上げない」というメッセージを述べたことが、世界に大きな感動を広げました。何よりも大切なことは、憎しみの連鎖を断ち切るための国際社会の一致結束した取組ではないでしょうか。
米国艦船の小樽港への寄港に当たって、外務省は、これまで「米国艦船については、核兵器を搭載していないことに我が国政府として疑いを有していません」と繰り返しています。しかし、核兵器搭載が可能なことは、多くの方々が認めているところです。
核兵器搭載が可能な米国艦船が日本の商業港に自由に寄港するのはなぜか。それは、日米間に核密約があるからです。日米間の秘密合意がなされていたことは、米国の公文書公開によって明らかにされています。この文書は、アメリカ代表が、公式の席上では、核兵器を搭載した軍艦が日本への事前協議なしに寄港することを条約上の権利として主張し、日本政府が条約、交換公文、討論記録の解釈を一体のものとして受け入れたことを示しています。核密約が現在も生きていることから、外務省は、核兵器搭載の有無についての照会に対して、曖昧な回答に終始しているのはそのためです。
商業港としての小樽港は、観光振興の一環としてクルーズ客船の寄港促進に力を入れています。平和な小樽港への米国艦船寄港の定期化は、観光振興にとってマイナスイメージになります。
神戸市会は、1975年3月18日、核兵器積載艦艇の神戸港入港拒否に関する決議を行っています。そして、入港を希望する艦船に対して、非核証明書の提出を求めています。米国艦船は非核証明書の提出を拒み、入港していません。小樽市議会は、神戸市会の決議を教訓に、小樽市非核港湾条例案を決議すべきです。
各会派の議員の皆さんの賛同をお願いして、非核港湾条例案の提案説明といたします。(拍手)
○議長(横田久俊)日程第3「平成27年小樽市議会第3回定例会議案第17号の訂正」を議題といたします。
市長から議案の訂正理由について説明を求めます。
(「議長」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)市長。
(森井秀明市長登壇)(拍手)
○市長(森井秀明)平成27年9月2日に提出いたしました小樽市議会第3回定例会議案第17号平成26年度小樽市水道事業剰余金の処分及び決算認定についてにつきまして、別紙の表中「自己資本金への組入」とすべきところを「減債積立金に積立」とする誤りがありましたので、訂正をお願い申し上げます。大変失礼いたしました。
なお、今後、議案の提出に当たりましては、十分に注意してまいりますので、なにとぞ御承認賜りますようお願い申し上げます。
○議長(横田久俊)お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案の訂正については、これを承認することに、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)御異議なしと認め、さように決しました。
日程第4「休会の決定」を議題といたします。
お諮りいたします。
議案調査のため、明12月3日から12月6日まで4日間、休会いたしたいと思います。
これに、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)御異議なしと認め、さように決しました。
本日は、これをもって散会いたします。
散会午前10時21分
会議録署名議員
小樽市議会議長横田久俊
議員酒井隆行
議員面野大輔