開会午後1時00分
○議長(横田久俊)これより、平成25年小樽市議会第2回定例会を開会いたします。
今定例会は、市長及び議員の任期の折り返し初の定例会でありますことから、この際、私から一言申し上げます。
さきの第1回定例会において、一部にかみ合わない答弁や、議論の中で適切さを欠くと思われかねない表現が見受けられましたので、理事者及び議員各位におかれましては、地方自治法あるいは小樽市議会会議規則により求められております品位の尊重ということに十分に御配意願います。
また、私自身も、円滑な議会運営に向けて、改めて気を引き締めてまいりたいと思います。
市政の課題は山積しておりますが、よりよい市政運営のため、お互いに力を尽くさなければならないと考えておりますので、各位の御協力をお願いいたします。
それでは、本日の会議を開きます。
本日の会議録署名議員に、小貫元議員、山口保議員を御指名いたします。
日程第1「会期の決定」を議題といたします。
お諮りいたします。
本定例会の会期を、本日から6月28日までの17日間といたしたいと思います。
これに、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)御異議なしと認め、さように決しました。
日程第2「常任委員の所属変更」を議題といたします。
本件につきましては、別紙お手元に配付のとおり、それぞれ変更されたい旨の申出があります。
お諮りいたします。
申出のとおり、それぞれ委員会の所属を変更することに、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)御異議なしと認め、さように決しました。
日程第3「議案第1号ないし第8号及び報告第1号」を一括議題といたします。
まず、議案第1号ないし第7号及び報告第1号について、市長から提案理由の説明を求めます。
(「議長」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)市長。
(中松義治市長登壇)(拍手)
○市長(中松義治)ただいま上程されました各案件について、提案理由の概要を説明申し上げます。
初めに、議案第1号及び議案第2号の平成25年度一般会計補正予算について説明申し上げます。
まず、議案第1号につきましては、国の平成24年度補正予算で創設された、失業者の雇用・就業機会の創出や地域のニーズに応じた人材育成を行うための「起業支援型雇用創造事業」に対応する事業として、「商店街情報発信ICT利活用事業費」「海外販路拡張支援事業費」及び「北運河および周辺地域観光戦略プラン策定事業費」の3事業に係る経費を計上いたしました。
次に、議案第2号の主なものといたしましては、「小樽市子ども・子育て支援事業計画」を策定するためのニーズ調査等の経費や、済生会小樽病院の移転新築に当たっての北海道済生会に対する地域総合整備資金貸付金などについて、所要の経費を計上いたしました。
これらに対する財源といたしましては、国・道支出金、寄附金、諸収入及び市債を計上し、以上の結果、一般会計における補正額は歳入歳出ともに3億5,142万円の増となり、財政規模は580億5,925万6,000円となりました。
続きまして、議案第3号から議案第7号までについて説明申し上げます。
議案第3号子ども・子育て会議条例案につきましては、子ども・子育て支援法の施行に伴い、子ども・子育て会議を設置し、その組織及び運営に関し必要な事項を定めるものであります。
議案第4号市営住宅条例の一部を改正する条例案につきましては、若竹住宅の住宅改善事業に伴い、同住宅の戸数を変更するとともに、集会所を設置するほか、所要の改正を行うものであります。
議案第5号火災予防条例の一部を改正する条例案につきましては、消防法施行令等の一部改正に伴う所要の改正等を行うものであります。
議案第6号公有水面埋立地の用途変更につきましては、平成元年5月に埋立ての承認のあった石狩湾新港港湾区域内の公有水面埋立地の用途を変更するものであります。
議案第7号工事請負契約につきましては、桜小学校校舎及び屋内運動場耐震補強ほか改修工事の請負契約を締結するものであります。
最後に、専決処分報告についてでありますが、報告第1号につきましては、国民健康保険法施行令の一部改正に伴い、特定世帯に係る国民健康保険料の軽減措置の延長等及び一般被保険者に係る基礎賦課総額の算定方法の特例措置の延長を行うとともに、所要の改正を行うため、国民健康保険条例の一部を改正する条例を平成25年3月29日に専決処分したものであります。
以上、概括的に説明申し上げましたが、なにとぞ原案どおり御可決、御承認賜りますようお願い申し上げます。(拍手)
○議長(横田久俊)次に、議案第8号について、提出者から提案理由の説明を求めます。
(「議長、21番」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)21番、新谷とし議員。
(21番新谷とし議員登壇)(拍手)
○21番(新谷とし議員)日本共産党を代表して、小樽市非核港湾条例案の提案説明をいたします。
1982年6月28日、小樽市議会は、「いま、核兵器の廃絶、使用禁止は、もっとも緊急な課題であり、日本国民は、世界唯一の被爆国民としてこれを積極的に実現する崇高な責務をおっている。小樽市は、わが国の非核三原則が完全に実施されることを願い、すべての核保有国に対し、核兵器の廃絶と軍縮を求め、核兵器廃絶の世論を喚起するため」として、核兵器廃絶平和都市宣言を行いました。この宣言から31年を経過しましたが、現在もなお世界の核兵器は存在し、アメリカは新型や臨界前の核実験を繰り返し、北朝鮮も核実験を繰り返すなど、世界の核兵器廃絶の願いとは逆行する動きになっています。
こうした中、核兵器廃絶のため、各国では、さまざまな努力が行われております。
3月4日、5日の2日間、非政府組織や有志国と連携し、クラスター爆弾禁止条約の採択を成功させたノルウェー政府主催で、「核兵器の非人道性に関する国際会議」が開催されました。核の非人道性を国家間で話し合うのは初めてで、120か国以上から政府、国際機関、非政府組織の専門家など550人が参加、日本からは朝長万左男(ともながまさお)日赤長崎原爆病院長、田中煕巳(てるみ)日本原水爆被害者団体協議会事務局長が政府代表団として出席し、被爆地の惨状を訴えました。朝長病院長は、原爆投下後の広島、長崎の爆心地や、その付近で熱線や爆風、高線量の放射線により多数が死亡し、生き残った人々もがんや白血病で長年苦しんできた実態を詳しく説明し、核兵器は根本的に非人道的であり、廃絶するしかないと結論づけ、田中事務局長の「核の非人道性を議論するには、我々の経験を出発点にしなくてはならない」との発言に、大きな共感を得たということです。会議では、核兵器を条約で禁止する非合法化を求める国が相次いだのに、日本政府は核兵器が使われるリスクを減らす現実的な手法をとるべきだと一線を画す立場をとったのは、被爆国政府として核兵器廃絶を求める国際世論に背く態度と言わざるを得ません。
4月には、スイスのジュネーブで、核不拡散条約(NPT)再検討会議第2回準備委員会が開かれました。この会議への原水爆禁止日本協議会要請団は、ジュネーブの国連欧州本部を訪れ、核兵器全面禁止のアピール署名276万人分を準備委員会のフェルタ議長と国連のケイン軍縮問題担当上級代表に手渡し、署名には日本の全自治体の約60パーセント、1,968人の自治体首長、議長、教育長が含まれていることを報告しています。会議では南アフリカが提案した核兵器の非人道的影響を警告し、廃絶を求める共同声明は大きく支持を集め、80か国が賛同いたしました。ここでも日本政府は、この声明にある「いかなる状況下でも核兵器が使用されないことは人類の共通の利益」という文書の「いかなる状況下でも」が削除されないという理由で賛同しませんでした。
さきのノルウェー・オスロでの国際会議で田中被団協事務局長は、「核兵器を禁止する条約を早急につくり上げ、自分たちの力で核兵器廃絶に向けたステップをつくっていく姿勢が必要だ。自然の流れに任せるようなやり方では、核兵器をめぐる問題は手遅れになってしまう」と話しています。被爆国の政府としての役割を果たさせる上でも、広島、長崎での原爆投下、福島第一原発事故での放射能の脅威をどの国よりも知っている国民として、ますます核兵器廃絶の世論を高め、粘り強く世界へ発信することが大事になっています。
8月には、広島、長崎で原水爆禁止世界大会が開かれます。世界大会には、「もうひとつのアメリカ史二つの世界大戦と原爆投下」の著者で、原爆投下は必要なかったとの立場から、これまでも核兵器廃絶を訴えてきた、アメリカの社会派映画監督オリバー・ストーン氏も参加の予定です。
国連のケイン上級代表は、「昨年、広島、長崎に行き、原水爆禁止世界大会に出席して大きな感銘を受けた。これからも一緒に行動をつくっていきたい」と述べ、運動を励ましています。
こうした運動と世界各国での核兵器廃絶に向けた取組が進んでいる中、核兵器廃絶平和都市宣言をしている小樽市が非核港湾条例を制定することは、日本のみならず世界を励ますことにもなります。小樽市は、小樽港に多くのクルーズ船が入港してくることを期待し、今後も誘致活動を続けるのですから、小樽港が安全な非核の港であれば、それを大いにアピールできるのではないでしょうか。
核兵器廃絶平和都市宣言を行った6月にちなみ、小樽市非核港湾条例を制定することに、議員各位の賛同をいただけますようお願いいたしまして、提案説明といたします。(拍手)
○議長(横田久俊)日程第4「休会の決定」を議題といたします。
お諮りいたします。
議案調査のため、明6月13日から6月16日まで4日間、休会いたしたいと思います。
これに、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(横田久俊)御異議なしと認め、さように決しました。
本日は、これをもって散会いたします。
散会午後1時16分
会議録署名議員
小樽市議会議長横田久俊
議員小貫元
議員山口保